ジェニファー・サルクがAmazon MGMスタジオのトップを退任
2025年、ジェニファー・サルク(Jennifer Salke)がAmazon MGMスタジオの責任者を退任することが報じられました。彼女は約7年間にわたり同職を務めており、スタジオ運営の中核を担ってきた人物です。NBCエンターテインメントの社長を経て、Amazonに参加した彼女は、Amazon Prime Videoのオリジナル作品拡充や、有名IPであるジェームズ・ボンド作品の権利取得など、数多くの成果を残しました。
スタジオの構造改革:2部門に分割へ
今回の退任に伴い、Amazonはスタジオのトップポジションそのものを廃止。代わりに、スタジオを「テレビ部門」と「映画部門」に分割し、それぞれが独立して運営される体制に移行します。Prime Video部門の責任者であるマイク・ホプキンス(Mike Hopkins)はスタッフ向けメモの中で、「リーダーシップの構造を少しフラットにすることに決定した」とコメントしています。
サルクは完全に去るわけではない
サルクはただちにスタジオを離れるわけではありません。今後はAmazonとのファーストルック契約のもと、映画およびテレビ制作を行う予定です。しかし、業界内部ではこの移行が自主的なキャリアシフトではなく、実質的な解任だったとの見方もあります。
ジェームズ・ボンドとの関係性が影響か
その背景として注目されているのが、ジェームズ・ボンド映画の制作陣との関係性です。Amazonは2025年初頭に、バーバラ・ブロッコリ(Barbara Broccoli)とマイケル・G・ウィルソン(Michael G. Wilson)とともに007のクリエイティブコントロールをおよそ10億ドル(約1500億円)で取得しました。しかし、内部筋によると、サルクとブロッコリとの関係は円満ではなく、サルクがプロジェクトから事実上排除されたとも言われています。
新たなプロデューサーとジェームズ・ボンドの将来
Amy Pascal(エイミー・パスカル)とDavid Heyman(デヴィッド・ヘイマン)というハリウッドの著名プロデューサーが、次期007映画のプロジェクトに加わることが決定していますが、その契約条件として「サルクに報告しない」ことが要求されていたという報道もなされています。
ジェームズ・ボンド新作やスピンオフ番組にも注目
Amazon MGM Studiosは今後、007シリーズの新たな映画制作に加えて、関連テレビ番組の制作も検討されていると見られています。これはPrime Videoのコンテンツ強化戦略の一環であり、今後の発表に注目が集まっています。
今後のAmazonスタジオに期待
今後数週間にわたり、Amazonはサルクの直属スタッフやその他関係者と「理想的な長期的組織構造」について対話を行う予定です。最終的な新体制は2025年内に確定し、報告される見込みです。いずれにせよ、Amazon MGM Studiosの構造転換とサルクの退任は、エンターテイメント業界にとって大きな転換点となることは間違いありません。


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