AppleのプレミアムヘッドホンAirPods Maxに、ついにロスレスオーディオ(Lossless Audio)の対応が追加されました。2020年の発売以来、多くのユーザーが待ち望んでいたこの機能が、USB-Cモデル限定で利用可能となっています。
本記事では、AirPods Maxでロスレス音源を再生する方法や対応機器、実際の音質の違いについて徹底解説します。
ロスレスオーディオとは?
ロスレスオーディオとは、音源の情報を圧縮しても元の音質を保つ形式のこと。Apple Musicでは、CD音質(16bit/44.1kHz)から最大24bit/192kHzまでのハイレゾ音源が提供されており、より豊かでリアルな音楽体験が可能になります。
対応条件:ロスレス再生に必要なもの
AirPods Maxでロスレス音源を聴くには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
必要なもの
- AirPods Max(USB-Cポート搭載モデル)
- iOS 18.4 / iPadOS 18.4 / macOS Sequoia 15.4以上のAppleデバイス
- AirPods Maxのファームウェア:バージョン7E101
- USB-C接続ケーブル(Bluetoothでは不可)
ワイヤレスではロスレス再生できません。必ず有線接続が必要です。
設定方法:ロスレスオーディオの使い方
- iPhone/iPad/MacのOSを最新版(18.4以降)にアップデート
- AirPods MaxをBluetooth接続
- 付属のUSB-CケーブルでAirPods Maxを充電または接続
- 30分ほど待つと自動でファームウェアが更新される
- 「設定 > AirPods Max > 情報」からバージョン7E101を確認
- Apple Musicなどでロスレス音源を再生(有線接続が必要)
Apple純正の**USB-C to 3.5mmオーディオケーブル(約5,800円)**も利用可能です。
オリジナルモデルではなぜ非対応?
2020年発売のLightning端子モデルは、ハードウェア上の制限によりロスレス非対応。Lightningポートのデータ転送速度や内蔵DAC(デジタル・アナログ変換器)の仕様がロスレス再生に不向きなため、ソフトウェア更新では対応できません。
ロスレスでどれだけ音が変わるのか?
🎧 実際の音質変化(ジャンル別の印象)
- メタルやロック
音の分離感が向上。ボーカルが埋もれず、ドラムとギターのバランスがよりクリアに。 - アコースティック/フォーク/ジャズ
小さな音のニュアンスが際立つ。弦のきしみ、ホールの残響音まで感じ取れる。 - ポップス
違いはやや少なめ。Dolby Atmos版の方が臨場感があるケースも。
Miles Davis『Birth of the Blue』やJason Isbell『Foxes in the Snow』は、ロスレスでの真価を発揮。
Apple Music以外でも使える?
はい、Tidalなど他のロスレス対応ストリーミングサービスや、ローカルのハイレゾ音源でも利用可能です。重要なのは以下の2点:
- 音源が最大24bit/48kHzまで対応していること
- USB-C接続であること(Bluetooth不可)
まとめ:AirPods Maxはようやく“完成形”に近づいた
長らく待たされてきたAirPods Maxのロスレス対応ですが、USB-Cモデルの登場とiOS 18.4のリリースにより、ようやく実現しました。
ただし、旧モデルユーザーは対象外であり、またケーブルが必須という点で万人向けではありません。それでも、音質重視のiPhoneユーザーには大きなメリットとなるアップデートです。


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