TikTok(ティックトック)は、動画コンテンツの信頼性向上とユーザー間の対話促進を目的とした新機能「Footnotes(フットノート)」を発表しました。この新機能は、X(旧Twitter)の「コミュニティノート」に似た仕組みで、ユーザーが動画に追加の文脈や情報を付け加えることができる、クラウドソース型のファクトチェック支援機能です。
「Footnotes」とは?機能の概要
TikTokによると、Footnotesは次のような特徴を持っています:
- 動画に対する補足情報や文脈を追加できる
- 投稿者以外の「貢献者」がコメントを作成
- アルゴリズムによる動画ランク付けには影響なし
- 情報には出典(ソース)の記載が必須
- 投稿されたFootnotesは、合意形成されたもののみ公開
この仕組みにより、誤情報の拡散を抑えるとともに、動画に関する多角的な見解の提供が可能になります。
仕組みはX(旧Twitter)の「コミュニティノート」に着想
TikTokは「異なる意見を持つ人々の間で合意を形成することに重きを置いたランク付けアルゴリズム」を採用しています。これは、Xが採用している「ブリッジベース評価システム」にインスパイアされたものです。
ただし、TikTok独自のアルゴリズムを開発しており、XやMetaとは異なる実装になる予定です。
TikTokの既存ファクトチェック体制との違い
Footnotesの導入は、TikTokのモデレーションポリシーや既存のファクトチェックパートナーシップには影響しません。あくまで、ユーザーが動画に「有益な文脈を追加するためのツール」として設計されています。
これは、MetaがXのアルゴリズムを導入しながら、事実確認にも連動させた施策とは対照的です。
貢献者になるには?Footnotesへの参加条件
現在、Footnotesは米国でのテスト運用段階にあり、以下の条件を満たすユーザーが「貢献者(Contributor)」として登録可能です:
- 18歳以上
- アカウント開設から6か月以上経過
- 最近TikTokのガイドライン違反がないこと
今後数か月をかけて、貢献者がFootnotesを投稿したり、他の貢献者のノートを評価したりできる仕組みが整備されていきます。米国内で一般公開されるのは数か月後を予定しており、グローバル展開については未定です。
TikTokの今後とFootnotes導入の背景
TikTokは現在、米国市場からの撤退リスクに直面しています。トランプ大統領はTikTokに75日の延長期限を与え、米国投資家との取引成立を条件に国内での継続を認める構えです。
このような状況下でのFootnotes導入は、「信頼性向上」というメッセージを米国政府や社会に発信する戦略とも読み取れます。
まとめ:FootnotesはTikTokの透明性向上の鍵に
TikTokのFootnotes機能は、誤情報対策と透明性の確保に向けた大きな一歩となる可能性があります。コンテンツに文脈を付け加えることで、視聴者がより深く正確に理解する助けとなり、また制作者と視聴者の間でより建設的なコミュニケーションが生まれるきっかけにもなるでしょう。
TikTokユーザーなら、今後のアップデートにぜひ注目しておきたい機能です。


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